この1~2年「健康経営」という言葉が世間に多く出回るようになってきました。Google検索で「健康経営」を調べてみると約2800万件のヒットがありました。その中には、健康経営研究会のホームページはもとより、健康経営研究ユニット、健康経営格付、東京商工会議所・経団連等の健康経営の進め等、「健康経営」に関するセミナーの開催や「健康経営」を題材とした企業活動の紹介記事等もよく目にするようになってきました。「健康経営」という言葉が世の中に浸透しだしていることを実感するとともに、当研究会がこのホームページを立ち上げた2009年と比較すると正に隔世の感を抱きます。
厚生労働省は2016年度からデータヘルス計画の実践をすべての健保組合に義務付けました。その中ではレセプトと健診結果の突合による保健事業対象者の抽出や事業主との協働を求めています。このことは当研究会が発足当時から主張している内容に他なりません。正に先見の明を持っていたと自負する次第です。しかしながら、世の中で使われている「健康経営」という言葉と健康経営研究会が使っている『健康経営』とは同義語なのでしょうか?
一般的な「健康経営」はコストマネジメントを主眼とし“削減”に力点を置いた活動であるような気がしてなりません。私たちが進めようとしている『健康経営』はバリューマネジメントを基本とし、“創造”を目指した活動であると考えています。
本年度は創造に向けて様々な対応を進めていきます。多くの仲間と一緒に新たな価値や市場を創造するための活動を推進します。詳細はこのホームページをはじめ様々な機会で皆さんに提供していく予定です。是非健康経営研究会の活動に注目をお願いします。